猛暑続きの夏がやっと終わり、秋はいつやってきていつ終わるのかわからないまま冬がやって来ようとしています。今日は『ざ・いけのぼう』に載っていた暦に触れてみます。
元々は古代の中国で作られた暦ですが、日本に合うように改良され明治までの1000年以上使用されてきたのが太陰太陽暦(旧暦)です。11月26日からを旧暦で言えば24節気では小雪(わずかな雪が降り始める)、これをさらに細かく分けた72候では・虹蔵不見(虹を見かけなくなる)・朔風払葉(北風が木の葉を払いのける)・橘始黄(みかんが黄色く色づきはじめる)です。
12月7日からは大雪(山ばかりではなく平地にも雪が降り積もるころ)、さらに細かく分けた72候では・閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)・熊蟄穴(くまあなにこもる)・鱖魚群(さけのうおむらがる) です。
とても風情のある季節の区分けですね。ちょっと感動しました。24節気72候でこれから暮らしていこうと思います。数字だけのカレンダーに、追い立てられるように日々を送らないで、自然に目を向けて暦の中に自分を置いてみようと思いました。
『ざ・いけのぼう』には生け花のことだけではなく、人に教えたくなるいいことがいつも書いてあります。
本日の花材